ヤリス2026年モデルが登場し、改良点が注目されています。しかし、購入を検討する際に注意すべきポイントもいくつかあります。本記事では、ヤリスの2026年モデルについて詳しく分析し、「買う前に知っておくべき13の注意点」を紹介します。
もくじ
1. リアサスペンションの違い
ヤリスには駆動方式によって2種類のリアサスペンションが採用されています。
- 2WD(前輪駆動):トーションビーム式サスペンション
- 部品点数が少なくコストが安い
- ラゲッジスペースを広く確保できる
- 乗り心地は若干固め
- 4WD(E-Four):ダブルウィッシュボーン式サスペンション
- 部品点数が多くコストが高い
- 乗り心地が良く、安定性が高い
- ラゲッジスペースはやや狭くなる
快適な乗り心地を重視するなら4WDの方が優れていますが、コスト面を考えると2WDも十分な選択肢となります。
2. ヘッドアップディスプレイの有無
ヤリスには、運転中に視線を下げずに情報を確認できる**ヘッドアップディスプレイ(HUD)**がオプションで用意されています。
- 上級グレードZにのみ設定可能(メーカーオプション)
- 価格は約4万4000円
- HUDがないと、メーターの表示が小さくて見づらい場合がある
視認性を重視する方や、高齢の方にはおすすめのオプションです。
3. アクセサリーコンセントの設置位置
ヤリスには、車内で電源を利用できるアクセサリーコンセントが用意されています。
- 2WDのハイブリッド車のみオプション設定(ガソリン車には装備不可)
- 設置場所はラゲッジスペースの左側(後席では使用不可)
- 最大400Wの電力供給が可能(災害時やアウトドアで活用可能)
後席での使用を考えている方には、少し不便な配置となるため注意が必要です。
4. ディスプレイオーディオの違い
ヤリス2026年モデルでは、センターディスプレイの仕様がグレードによって異なります。
- Zグレード:ディスプレイオーディオプラス(上級ナビ搭載、フルセグ視聴可)
- Gグレード以下:標準ディスプレイオーディオ(車載ナビなし、5年後は有料サービス)
特に、Gグレード以下のディスプレイオーディオは5年後にナビ機能が有料になるため、長期間使う予定の方は注意が必要です。
5. ディスプレイオーディオの強制装着
ヤリスの2026年モデルでは、ディスプレイオーディオがほぼ全車に標準装備されており、後から社外ナビを取り付けることができません。
- Xグレードのみ「ディスプレイオーディオレス」の選択が可能
- 市販ナビを取り付けたい場合はXグレードを選ぶしかない
他のグレードではトヨタ純正ナビを使うことが前提となっているため、社外ナビ派の方は注意が必要です。
6. 視界の悪さ
ヤリスはコンパクトカーながら、運転時の視界に関する不満の声もあります。
- Aピラーが太く、死角が大きい
- 斜め後方の視界が悪い(リアガラスが小さく、ボディパネルが大きい)
- フロントガラスの面積が小さく、ダッシュボードが高め
運転しやすさを重視する場合は、試乗して確認することをおすすめします。
7. 乗り心地の硬さ
ヤリスのシートはコンパクトカーの中でも小ぶりで、以下のような特徴があります。
- シートの横幅が狭い(大柄な方には窮屈)
- 座面が短め(長時間の運転では疲れやすい)
- 走行中の振動を受けやすい(腰痛持ちの方は要注意)
快適な乗り心地を求めるなら、ヤリスクロスやシエンタの方がおすすめです。
8. 後席の狭さ
ヤリスの後席はライバル車(フィット、ノート)に比べて狭く、特に以下の点が気になります。
- ドアの開口部が狭い(乗り降りがしづらい)
- 足元スペースが狭い(身長が高い方は窮屈)
- 後席の装備がシンプル(アームレストなし、エアコン吹き出し口なし)
後席の居住性を重視するなら、フィットやアクアも検討すると良いでしょう。
9. 車内の静粛性
ヤリスのガソリン車はロードノイズやエンジン音が大きめで、静粛性にやや難があります。
- 静かな車を求めるならハイブリッドモデルの方が適している
- 快適性を重視するならヤリスクロスやシエンタの方が優秀
特に長距離運転が多い方は、試乗で音の大きさを確認することをおすすめします。
10. バックモニターの画質
ヤリスにはバックガイドモニターが標準装備されていますが、画質が120万画素と控えめです。
- 高画質なパノラミックビューモニターは上級グレードでのみ選択可能
- 中級グレードのモニターは30万画素と画質が低い
バックカメラの映像を重視する方は、オプションの選択に注意しましょう。
11. スペアタイヤが非設定
ヤリス2026年モデルではスペアタイヤのオプション設定が廃止されました。
- 標準装備はパンク修理キットのみ
- 山道や長距離ドライブが多い方は要注意
まとめ
ヤリス2026年モデルは改良が施され、魅力的な点も多いですが、購入前に注意すべきポイントも存在します。
- 乗り心地や視界の悪さに注意(試乗が必須)
- ナビ・モニターの仕様を確認(後から社外ナビは不可)
- アクセサリーコンセントはハイブリッド専用(ガソリン車にはなし)
- 後席の狭さや静粛性を考慮(快適性を求めるなら他の車種も検討)
購入を検討している方は、これらのポイントをチェックし、自分のニーズに合った仕様を選びましょう!