2025年1月から、軽自動車の自動車保険料が値上げされることが決定しました。特に古い車種や安全装備の少ない軽自動車は、保険料が1.2倍から1.7倍に増加する可能性があります。
本記事では、保険料値上げの背景、影響、そして今できる対策について詳しく解説します。
もくじ
軽自動車の保険料が上がる理由とは？
1. 型式別クラスの変更（3クラス → 7クラスへ拡大）
これまで軽自動車の保険料は3つの型式クラスに分類されていましたが、2025年1月以降、7クラスに細分化されます。
これにより、
- 事故リスクの高い車種は大幅な保険料値上げ
- 安全性能の高い車種は、保険料が比較的抑えられる
といった形で、車種ごとのリスクに応じた料金設定が行われるようになります。
2. 古い車や安全装備の少ない車の保険料が高くなる
近年、衝突被害軽減ブレーキや車線逸脱防止装置などの安全装備が標準搭載された車が増えています。
このため、安全装備が不十分な古い軽自動車は、事故リスクが高いと判断され、保険料が上昇することになります。
3. 保険金支払いデータの蓄積により、リスク細分化が進んだ
過去の事故データを分析した結果、車種ごとに保険リスクの差が大きいことが判明しました。
これを受けて、保険会社はより細かく分類し、リスクに応じた料金設定を行うことになったのです。
値上げの影響 – どれくらい負担が増える？
1. 保険料の上昇幅は1.2倍～1.7倍
これまで最も安いクラスと最も高いクラスの保険料の差は小さかったですが、2025年からは最大1.7倍の差が発生します。
例えば、年間保険料が30,000円だった車種は、最大51,000円まで上がる可能性があります。
特に、安全装備が未搭載の軽自動車は、値上がりの影響を大きく受けるでしょう。
2. 大手保険会社4社の平均値上げ幅は3.5%～5%
損害保険会社の発表によると、自動車保険全体の値上げ幅は3.5%～5%程度と予想されています。
これは、軽自動車だけでなく普通車にも影響が及ぶ可能性があることを意味します。
対策 – 保険料値上げを抑える方法
1. 保険の見直しをする
保険料が上がることが確定しているため、自分の契約している保険を見直すことが重要です。
- ダイレクト型（ネット型）保険を検討する（店舗型より割安）
- 走行距離に応じた保険プランを選ぶ（走行距離が短い場合、割引が適用される場合あり）
- 特約を見直して不要なオプションを削減
2. 安全装備のついた車に乗り換える
保険料が上がる原因のひとつは、安全装備の有無です。
次のような装備があると、保険料が抑えられる可能性があります。
- 衝突被害軽減ブレーキ（自動ブレーキ）
- 車線逸脱警報
- バックカメラや駐車支援システム
現在乗っている軽自動車が古く、こうした装備がない場合、新車への買い替えも選択肢になるかもしれません。
3. 保険料シミュレーションを試す
「自分の車はどれくらい保険料が上がるのか？」を知るためには、損害保険料率算出機構のシミュレーションを活用するとよいでしょう。
各社の見積もりを比較し、自分に最適なプランを選ぶことが重要です。
FAQ（よくある質問）
Q1: すべての軽自動車の保険料が値上がりするの？
A: いいえ。安全装備が充実した軽自動車は、影響が少ないか、場合によっては値下げの可能性もあります。
しかし、古い軽自動車は高額な保険料になる可能性が高いです。
Q2: 保険料の値上げはいつから適用される？
A: 2025年1月1日以降の契約更新時に適用されます。すでに契約済みの保険は、更新日まで現行の料金が適用されます。
Q3: 軽自動車のメリットはなくなるの？
A: 軽自動車は普通車よりも税金・車検代・燃費の面で依然として経済的です。
ただし、「軽自動車＝保険が安い」という従来のイメージが変わる可能性があります。
まとめ – 今後の軽自動車の維持費はどうなる？
- 2025年1月から軽自動車の保険料が最大1.7倍に値上げ
- 古い車や安全装備の少ない車種ほど保険料が上がる
- 安全装備の充実した車種は、比較的保険料が抑えられる可能性あり
- 保険の見直しやダイレクト型保険の活用が重要
- 今のうちにシミュレーションを行い、契約内容を確認するべき
今後の車選びでは、「保険料の変動」も考慮に入れる必要がありそうです。
特に、古い軽自動車に乗っている方は、早めに情報収集を行い、今後の対策を考えておくことをおすすめします！
