車のエンジンから異音がする場合、それは車が発するSOSのサインかもしれません。放置すると重大な故障につながる可能性があり、最悪の場合はエンジンブローや火災のリスクもあります。本記事では、エンジンから異音がする原因や対策について詳しく解説します。
もくじ
エンジンから異音がする主な原因
エンジンの異音にはさまざまな種類があり、それぞれ異なる原因が考えられます。以下のような音が聞こえたら要注意です。
1. カタカタ・カチャカチャ音（メタル音）
原因：
- エンジンオイル不足・劣化
- タペットクリアランスの異常
- コンロッドメタルやクランクシャフトの摩耗
危険度：★★★★☆（高）
エンジン内部の金属部品が摩耗している可能性があり、そのまま走行を続けるとエンジンに致命的なダメージを与える恐れがあります。
対策
- すぐにエンジンオイルの量と状態をチェック
- 早急に整備工場で点検を受ける
2. キュルキュル音（高音の擦れるような音）
原因：
- ファンベルトや補機ベルトの緩み・劣化
- オルタネーターの故障
危険度：★★☆☆☆（中）
ベルトの劣化による音が多く、最初は問題なく走行できることが多いですが、ベルトが切れるとエンジンが止まってしまう可能性があります。
対策
- ベルトの緩みや亀裂を確認
- 早めに交換を検討
3. ゴー・ゴロゴロ音（低音のうなり）
原因：
- ハブベアリングの摩耗
- エンジンマウントの劣化
危険度：★★★☆☆（中）
走行中にゴーという音がする場合、特に60km/h以上で発生する場合はハブベアリングの異常が疑われます。放置すると走行不能になることもあるため、早めの点検が必要です。
対策
- タイヤや足回りの点検を行う
- 異音が大きくなる前に整備工場で確認
4. ガラガラ・ガチャガチャ音（激しい異音）
原因：
- エンジン内部の異常（コンロッドの損傷、エンジンブロー）
- エンジンオイルが極端に不足している
危険度：★★★★★（非常に高）
エンジンが深刻なダメージを受けている可能性が高く、そのまま走行を続けるとエンジンが完全に壊れる可能性があります。
対策
- すぐにエンジンを停止し、ロードサービスを呼ぶ
- エンジンオイルが適切に入っているか確認
エンジン異音を防ぐための日常点検
異音の発生を防ぐためには、日頃からのメンテナンスが重要です。
- エンジンオイルの定期交換（5,000〜10,000kmごと）
- ベルト類のチェック（ひび割れや緩みがないか確認）
- 異音の早期発見（普段と違う音がしないか意識する）
- 走行中の異変に気付いたらすぐに点検を受ける
エンジン異音のQ&A
Q1: エンジンの異音がするけど普通に走れる場合、点検は必要？
A: 走行に問題がなくても、異音がする場合は早めに整備工場で点検を受けることをおすすめします。放置すると修理費が高額になることもあります。
Q2: オイル交換をサボると異音が出ますか？
A: はい、エンジンオイルの劣化や不足は、異音の大きな原因になります。定期的に交換することでエンジンの寿命を延ばせます。
Q3: 異音が出たらすぐに修理が必要？
A: 異音の種類によりますが、「カタカタ」「ガチャガチャ」など金属音がする場合は特に早めに修理が必要です。走行を続けるとエンジンが壊れる可能性があります。
まとめ
エンジンから異音がする場合、それは車が異常を知らせる重要なサインです。異音の種類によっては放置すると重大なトラブルにつながるため、できるだけ早く点検・修理を行いましょう。特に、「カタカタ」「ガチャガチャ」「ゴー」といった音は要注意です。
普段からエンジンの状態を意識し、定期的なメンテナンスを行うことで、異音を未然に防ぎ、長く安全に車を乗り続けることができます。もし異音が発生した場合は、無理に走行を続けず、速やかに整備工場に相談しましょう。
