最近、中古車市場に国産EV（電気自動車）が急増しており、価格も大幅に下落しています。新車価格の半額近くで買えるケースもあり、「今が買い時なのでは？」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、なぜEVがここまで値下がりしているのか、その背景とEVを安く買えるベストなタイミングについて解説します。
もくじ
なぜ国産EVの中古車が増えているのか？
1. デモカーやリース・レンタカーの放出が増えている
現在、中古車市場に多くの国産EVが出回っていますが、その多くはディーラーの試乗車やリース・レンタカー車両です。
- EVは補助金を受けて購入されるケースが多いため、通常4年以上は乗ることが推奨されています。
- しかし、補助金を返還してでも手放すケースや、法人リース・レンタカー車が契約満了で市場に出回っていることが影響しています。
- 走行距離が1万km未満の中古車も多く、ほぼ新車同然のEVが市場に大量流入している状況です。
2. 需要と供給のバランスが崩れている
EVの新車販売が増えた結果、需要を上回るペースで中古市場に流入しています。
- EVはまだガソリン車ほど普及しておらず、中古市場での需要が限定的。
- そのため、供給過多となり、価格が大幅に下落しています。
特に軽EVの「日産サクラ」や「三菱eKクロスEV」などは、新車価格が約260万円なのに対し、中古車では140万円～150万円程度で取引されるケースも増えています。
電気自動車が安く買えるタイミングとは？
1. 価格の底値を狙うなら、さらに値下がりする可能性も
現在、EVの中古価格は下がり続けており、今後さらに下がる可能性があります。
- 特にEV市場は新しい技術が次々に導入されるため、新型が出るたびに旧型の価値が急落しやすい。
- 現在140万円台の軽EVは、120万円台まで下がる可能性も。
今すぐ買うよりも、「もう少し待ってさらに値下がりするかを見極める」のも一つの手です。
2. EVの中古車が増える今後数年が狙い目
EV市場は今後さらに拡大し、中古市場にも多くの車両が流れてくることが予想されます。
- トヨタ、ホンダ、日産、三菱など、各社がEV市場に本格参入しており、中古市場も今後さらに拡大する見込み。
- 市場に出回る台数が増えれば、価格もさらに安くなる可能性が高い。
今すぐ買うよりも、数年後のさらなる値下がりを待つのもアリです。
3. 充電環境が整った地域なら買い時！
EVはガソリン車と違い、自宅での充電環境が整っているかが重要です。
- 自宅に充電設備がある or 近くに充電スポットが多い場合 → 今が買い時
- 充電環境が整っていない場合 → 充電インフラの発展を待つのも一案
また、都市部のEV補助金が手厚いタイミングで購入するとさらにお得になるケースがあります。
中古EVを買うときに注意すべきポイント
1. バッテリーの劣化状況をチェック
EVの寿命を左右するのはバッテリーの状態です。
- 航続距離が大幅に減っている中古車は要注意（元の80%以下なら避けたほうが無難）。
- 充電回数が多すぎる車両もバッテリー劣化の可能性が高い。
購入前に、バッテリーの健康状態（SOH：State of Health）を確認することが重要です。
2. 充電設備の有無を確認
自宅に充電設備を設置できるか、または近くの充電ステーションが使いやすいかをチェックしましょう。
- 戸建てなら設置可能か確認（設置費用10万～30万円程度）
- マンションやアパート住まいの人は、充電ステーションの有無を要確認
3. リセールバリュー（将来の価値）を考慮する
EVは新しい技術がどんどん進化しており、数年後には今のモデルの価値がさらに下がる可能性が高いです。
- 短期間で手放す可能性があるなら、リセールバリューが高いモデルを選ぶのがベスト。
- 今後も値下がりが続く可能性が高いため、「長期間乗る覚悟」で買うのがおすすめ。
FAQ（よくある質問）
Q1. すぐに中古EVを買うべき？ それとも待つべき？
現在、中古EVの価格は下がり続けているため、焦って買う必要はありません。
もし「充電環境が整っている」「すぐにEVが必要」という場合は今が買い時ですが、さらなる値下がりを期待するなら待つのもアリです。
Q2. 中古EVは本当にお得なの？
価格が下がっているとはいえ、バッテリーの劣化や充電環境の問題もあるため、一概にお得とは言えません。ただし、補助金を活用しつつ充電環境が整っていれば、新車より大幅に安くEVを購入できるチャンスです。
Q3. どのEVを選べばいいの？
リセールバリューや航続距離、バッテリーの寿命を考慮して選びましょう。例えば、
- 軽EVなら「日産サクラ」や「三菱eKクロスEV」
- 航続距離が長いモデルなら「テスラ」や「BYD」
が候補になります。
まとめ
中古EV市場では価格が大幅に下がり、今後もさらに値下がりする可能性があります。
- すぐにEVが必要なら、今が買い時
- さらなる値下がりを待つなら、120万円台まで下がるタイミングを狙う
- バッテリー状態や充電環境を必ずチェック
今後のEV市場の動向を見ながら、最適なタイミングで賢く購入しましょう！
