中古車をローンで購入する際、「どれくらいの金額まで借りても大丈夫なのか?」と悩む人は多いでしょう。実際、無理なローンを組んでしまい、支払いが厳しくなってしまうケースや、ローンの残債が大きすぎて次の車に乗り換えられないケースも珍しくありません。
この記事では、中古車ローンの適正額やローン地獄に陥らないためのポイントをわかりやすく解説します。
もくじ
中古車ローンはいくらまで通るのか?
中古車ローンには、大きく分けて2種類あります。
- 銀行のマイカーローン(低金利)
- ディーラーや中古車販売店が提供するオートローン(高金利)
それぞれの特徴を比較してみましょう。
ローンの種類 | 金利の目安 | 特徴 |
---|---|---|
マイカーローン(銀行) | 0.99%~2.9% | 低金利で借りられるが、審査が厳しい |
オートローン(ディーラー・中古車販売店) | 3.9%~9.9% | 審査が通りやすいが、金利が高い |
ローンの借入可能額の目安
① 銀行のマイカーローン
- 上限は 約1,000万円
- 公務員や勤続年数が長い人は高額ローンが通りやすい
- 年収500万円の人でも1,000万円のローンが通るケースもあり
② ディーラーや中古車販売店のオートローン
- 基本的に年収と同額くらいまでが上限
- 年収300万円の人 → 300万円前後のローンが通りやすい
- 年収500万円の人 → 500万円前後まで可能だが、無理は禁物
- 年収以上の金額を借りる場合は保証人が必要になるケースが多い
ローンを無理なく組むための適正額の目安
中古車ローンを組む際の適正額の目安として、年収の30%~40% 以内に収めるのが一般的に推奨されています。
年収 | 適正なローン額の目安(30~40%) |
---|---|
300万円 | 90万~120万円 |
400万円 | 120万~160万円 |
500万円 | 150万~200万円 |
600万円 | 180万~240万円 |
また、月々の支払いは手取りの15%以内に抑えるのが理想です。
例えば、年収500万円の人の手取りは約32万円なので、
→ 月のローン返済額は4.8万円以内が適正と考えられます。
ローン地獄に陥る3つのパターンと回避策
① ローン残債が大きすぎて乗り換えられない
例:クラウンを400万円の中古で購入し、5年ローンで組んだ場合
- 2年後に乗り換えたくなったが、ローン残債が350万円残っている
- クラウンの査定額は250万円
- 100万円の差額を支払わないと乗り換えられない
解決策
✅ 下取り額がローン残債を上回るように計画的にローンを組む
✅ できるだけリセールバリューの高い車を選ぶ
✅ 乗り換え時期を考えて、残価設定ローンを活用するのもアリ
② オーバーローン(残債を次の車に上乗せしすぎる)
例:クラウンから200万円のシエンタに乗り換えたいが、100万円のローン残債が残る
- 残債100万円をシエンタのローンに上乗せすると…
- 200万円のシエンタに100万円を上乗せ → 実質300万円のローン
- さらに次の乗り換え時にはまた残債が膨らむ…
解決策
✅ オーバーローンは1回までにする(何度も繰り返すと負のスパイラルに)
✅ 乗り換えの際は、なるべくローンを清算する
✅ 無理なく返せる範囲の車を選ぶ
③ 高金利のローンで総支払額が大幅に増える
例:500万円の車を6.9%のオートローン(10年)で購入した場合
- 毎月の支払い:約5.8万円
- 総支払額:約700万円(+200万円の利息)
✅ 解決策
- まずは銀行のマイカーローンを利用する(2.9%以下なら120万円も差が出る)
- 中古車販売店のローンを利用する場合は、金利をしっかり比較する
- 長期間ローンを組む場合は、金利の差が大きく影響するため注意
FAQ(よくある質問)
Q1. 中古車ローンは何年まで組むのがベスト?
基本的には 5~7年ローンが理想 ですが、高額車の場合は10年ローンも選択肢に。
ただし、長期間のローンは金利の負担が大きくなるので注意。
Q2. 低金利のローンを選ぶにはどうすればいい?
✅ まずは銀行のマイカーローンに申し込む(JAや地方銀行が狙い目)
✅ 中古車販売店のローンは、金利を比較してから決める
Q3. 年収300万円でも車をローンで買える?
買えますが、月々の支払いは3万円以内に抑えるのがベスト。
無理のない範囲で車種を選ぶことが重要です。
まとめ
中古車ローンの適正額は「年収の30~40%」「手取りの15%」が目安!
ローンを組む前に、金利を比較して最適なプランを選ぶ
⚠️ オーバーローンや高金利ローンに注意!無理のない範囲で計画を立てる
車のローンは賢く組めば便利ですが、無理をすると後々苦しくなるので、慎重に検討しましょう!