オートマ車(AT車)は便利で簡単に運転できる反面、誤った使い方をすると車を傷めてしまうことがあります。
知らず知らずのうちにやっている行動が、燃費の悪化や故障の原因になっているかもしれません!
この記事では、AT車で絶対にやってはいけない12の行為を詳しく解説します。
長く安全に愛車を使うために、「やってはいけないNG行動」をチェックしておきましょう!
もくじ
AT車でやってはいけないこと12選
① 停車中にハンドルを回す
❌ 理由:タイヤとステアリング機構に負担がかかる
- 最近の車は軽い力でハンドルを回せるが、停車中にハンドルを切るとタイヤが地面にこすれ、摩耗が早くなる
- ステアリング機構(シャフトやラックギア)にも負荷がかかり、故障の原因になる
対策 → ハンドル操作は、車が動いているときに行うのがベスト!
② 駐車時にサイドブレーキをかけない
❌ 理由:パーキングロックに負担がかかる
- 「P(パーキング)」だけで止めると、パーキングロックポールという部品に負荷がかかり、破損する可能性がある
- 斜面などで車が動いてしまう危険性も!
対策 → 駐車するときは必ずサイドブレーキ(パーキングブレーキ)を使用!
※ 寒冷地ではサイドブレーキが凍結する可能性があるため、輪止めを使うのが安全
③ 車止め(タイヤ止め)にタイヤを押し付けて駐車する
❌ 理由:タイヤやサスペンションに負担がかかる
- 車止めにタイヤを強く押し当てると、タイヤの変形やゴム部品(ブッシュ)の劣化につながる
- 長期間続けると、タイヤのひび割れやパンクのリスクが高まる
対策 → 車止めにタイヤを当てず、少し手前で停める
④ ガソリン残量が少ない状態で走行・放置する
❌ 理由:燃料ポンプやエンジンにダメージを与える
- ガソリンは燃料ポンプを潤滑する役割もあるため、残量が少ないとポンプが摩耗し、故障しやすくなる
- ガソリンが少ないとタンク内に水分が溜まり、錆の原因になる
- 特にガス欠状態が続くと、燃料ポンプが空気を吸い込み、エンジンに重大なダメージを与える
対策 → ガソリンは給油ランプが点灯する前に入れる(残量1/4以下にならないようにする)
⑤ 長期間(半年以上)車を放置する
❌ 理由:タイヤ・バッテリー・ガソリンに悪影響
- タイヤの空気圧が低下し、変形やひび割れが起こる
- ガソリンが酸化し、エンジンが正常に動作しなくなる
- バッテリーが上がり、車が動かなくなる
対策 → 定期的にエンジンをかけ、短時間でも走行する
⑥ 停止する前にリバース(R)やパーキング(P)に入れる
❌ 理由:トランスミッションやドライブシャフトを破損する
- 走行中に「R」や「P」に入れると、ギアに大きな負荷がかかり、故障の原因になる
- トランスミッション修理費は30万円以上かかることも!
対策 → 車が完全に停止してからシフト操作を行う
⑦ 急発進・急加速を繰り返す
❌ 理由:トランスミッションの寿命を縮める
- クラッチやギアの摩耗が早くなり、修理費用が高額になる
- 燃費が悪化し、無駄なガソリン消費につながる
対策 → 穏やかなアクセル操作を意識する
⑧ 下り坂でニュートラル(N)に入れる
❌ 理由:燃費が悪くなる & ブレーキの負担増大
- ニュートラルではエンジンブレーキが効かず、ブレーキに過度な負担がかかる
- 実はニュートラルにすると、燃費も悪化する
対策 → 下り坂ではドライブ(D)のまま走行する
⑨ 一時停止中にニュートラルに入れる
❌ 理由:咄嗟の発進ができない & 追突時のリスク
- 信号待ちなどでニュートラルにすると、発進時にワンテンポ遅れる
- 追突された際、ブレーキが効かず前の車に衝突する可能性がある
対策 → 信号待ちではドライブ(D)に入れたまま、ブレーキを踏んで待機
⑩ アクセルを踏んだままシフトチェンジする
❌ 理由:トランスミッションに負担がかかる
- 回転数が高い状態でシフト操作すると、クラッチやギアが破損しやすい
対策 → シフト操作は必ずアイドリング状態(回転数が低いとき)で行う
⑪ トランスミッションを濡らす(冠水・水没)
❌ 理由:クラッチやギアが錆びて故障する
- 冠水した道路を走行すると、トランスミッション内部に水が侵入し、重大なトラブルの原因に
対策 → 冠水した道を避ける。水に浸かったら整備工場でチェックを受ける
⑫ 過走行車のATF(オートマオイル)を一気に交換する
❌ 理由:内部の汚れが剥がれ、トラブルを引き起こす
- 汚れが急に剥がれてオイルラインを詰まらせ、変速不良やエンジン停止を引き起こす
対策 → 少しずつATFを交換し、内部の汚れを徐々に取り除く
まとめ|AT車を長持ちさせるために
✅ ハンドル操作やシフトチェンジは慎重に!
✅ サイドブレーキを正しく使う
✅ ガソリンは余裕を持って補給
✅ 長期間放置しないように定期的に走行
✅ ATF交換は慎重に行う
AT車は便利ですが、正しい使い方をしないと寿命が短くなるので、ぜひ気をつけましょう!