中古車を購入する際、多くの人が「走行距離が少ない車ほど良い」と考えがちです。しかし、実は「過走行車(走行距離が多い車)」こそ、お得な選択肢になることをご存じでしょうか?
今回は、過走行車を買うメリットや選び方のポイントについて詳しく解説します。
もくじ
1. 過走行車は価格が安くなる
中古車市場では、走行距離が多い車は「劣化している」と見なされるため、価格が大幅に下がる傾向があります。
例えば、同じ車種・年式の中古車でも
- 走行距離5万kmの車 → 100万円
- 走行距離10万kmの車 → 70万円
と、過走行車の方が数十万円単位で安くなることがあります。
なぜ安くなるのか?
- 走行距離が多い=壊れやすいという誤解がある
- 需要が少ないため市場価格が下がる
- ディーラーや中古車販売店が値段を抑えて売る傾向がある
しかし、実際には「10万km=故障しやすい」というのは誤解であり、適切なメンテナンスをすればまだまだ乗れる車が多いのです。
2. 10万kmを超えても車は壊れない!耐久性の秘密
「10万kmを超えたら車は寿命」と言われることがありますが、これは間違いです。
日本車はそもそも長持ちする
- 海外では20万〜30万km走るのが普通
- 10万km程度でエンジンが壊れることはほとんどない
- 日頃のメンテナンスがされていれば問題なし
メーカーのマーケティング戦略として「10年・10万kmで買い替え」が定着しただけで、実際には適切な整備をしていれば20万km以上走る車も珍しくありません。
10万kmを超えた車で注意すべき点
もちろん、10万kmを超えた車を購入する際には以下の点に注意が必要です。
✅ 消耗部品の交換歴を確認(タイミングベルト、バッテリー、ブレーキパッドなど)
✅ オイル交換の履歴をチェック(エンジンの寿命に直結する)
✅ 足回りの状態を確認(サスペンションやショックアブソーバーの劣化がないか)
メンテナンス記録がしっかり残っている車なら、過走行でも安心して購入できます。
3. 長く乗るなら過走行車がおすすめな理由
「過走行車は壊れやすいのでは?」と思うかもしれませんが、長期間乗るならむしろお得です。
例えば、新車を20年乗る場合と、5年落ち・10万kmの中古車を15年乗る場合を比較すると…
購入方法 | 価格 | 乗る年数 | 総走行距離 | 買い替えコスト |
---|---|---|---|---|
新車を20年乗る | 300万円 | 20年 | 約20万km | 高い |
10万kmの中古車を15年乗る | 100万円 | 15年 | 約25万km | 安い |
最終的に走行距離が20万kmを超えることを考えれば、最初から過走行車を安く買った方がコスパが良いのです。
さらに、過走行車なら最初の購入費用を抑えられるので、浮いたお金でメンテナンスをしっかり行うことも可能になります。
4. 過走行車を買うときのポイント
✅ 信頼できる販売店で購入する
個人売買(メルカリ・ヤフオク)はリスクが高いため、保証付きの中古車販売店で購入するのが安心です。
✅ 保証付きの車を選ぶ
販売店によっては3年保証付きのプランを用意しているところもあります。万が一の故障にも対応できるので、なるべく保証がついている車を選びましょう。
✅ 試乗して車の状態を確認する
- エンジンの異音がないか
- ハンドルのブレがないか
- ブレーキの効きが正常か
試乗時にこれらのポイントをチェックすれば、失敗しにくくなります。
まとめ
✅ 過走行車は価格が安く、コスパが良い
✅ 適切なメンテナンスをすれば20万km以上走れる
✅ 長く乗るなら最初から走行距離が多い車を選ぶのもアリ
✅ 信頼できる販売店&保証付きの車を選ぶのがポイント
「過走行車=壊れやすい」というのは誤解であり、実際には適切に整備された車であれば、10万kmを超えていても十分に走行可能です。
これから中古車を買う予定の方は、ぜひ「過走行車」も選択肢に入れてみてください!