共働き世帯が増え、仕事と子育てを両立することが当たり前のように求められる時代。しかし、特に都会でのワンオペ育児は「想像以上に過酷」だと感じている人も多いのではないでしょうか?
本記事では、育児インフルエンサーの「てぃ先生」と国際政治学者の三浦瑠麗さんの対談をもとに、都会のワンオペ育児の現状や、親が持つべき考え方、解決策について解説します。
もくじ
都会のワンオペ育児が過酷な理由
1. 育児のサポートを得にくい
都市部では、核家族化が進み、祖父母や親族のサポートを受けにくい環境にあります。
- 「周りに頼れと言われても、頼る人がいない」
- 「近所付き合いがほぼゼロで、孤立しがち」
このような状況では、ワンオペ育児がさらに負担になり、精神的なストレスが大きくなります。
2. 仕事と育児の両立が難しい
都会では、共働き世帯が多く、特に女性にとっては「キャリアか育児か」の選択を迫られる場面が増えます。
三浦瑠麗さんも「妊娠したら、周囲から『もう仕事しなくていいんだ』という空気が流れるのはおかしい」と指摘しています。
また、企業文化としても「育休を長く取るとキャリアに影響がある」といった価値観が根強く残っていることも、女性にとっては大きな課題です。
3. 家事負担が女性に偏りがち
家庭内での家事分担が不平等になりがちなのも、ワンオペ育児を過酷にする要因です。
特に、
- 夫は「ゴミ出し」や「お風呂掃除」など決まったタスクだけを担当
- 妻は「料理」「育児」「家事全般」など負担が大きい
このような状況では、妻の負担が一方的に増えてしまい、夫婦関係にも悪影響を及ぼします。
仕事と育児を両立するためにできること
1. 「完璧にやる」思考を捨てる
三浦さんは「アウトソースしなかったことが反省点」と語っています。
育児や家事をすべて自分で抱え込もうとすると、負担が増えてストレスになります。
- 家事代行やベビーシッターを活用する
- 宅配食材や時短家電を導入する
- 保育園の一時保育を利用する
こうしたサービスを利用することで、無理なく育児と仕事を両立することが可能になります。
2. 夫婦間の「自由度のある家事分担」
家事を完全に分担制にすると、妻が夫に対して「上司」のような立場になりがち。
例えば、
- 「ゴミ出しはあなたの担当だから絶対にやって」
- 「お風呂掃除もちゃんとやって」
こうした指示が増えると、夫は「やらされている感」を抱き、負担に感じてしまうことがあります。
てぃ先生は「ある程度の自由度を持たせる方が、家事分担はうまくいく」と語っています。
- 「今日はどっちが夕飯を作る?」と話し合う
- 「今日は自分がやるね」と柔軟に対応する
このように、お互いが協力しながら家事をする意識を持つことで、負担を軽減できます。
3. 子どもと一緒に家事をする習慣をつける
家事を夫婦だけで抱え込まず、子どもにも手伝ってもらうことも大切です。
- 洗濯物を一緒にたたむ
- 料理の準備を手伝ってもらう
- 掃除を親子で楽しく行う
こうした経験を通じて、子ども自身も「家事が当たり前のもの」として学ぶことができます。
まとめ
都会のワンオペ育児を乗り越えるためには、以下の3つのポイントを意識しましょう。
✅ 育児・家事を完璧にやろうとしない(外部サービスを活用)
✅ 夫婦間の家事分担は自由度を持たせる
✅ 子どもと一緒に家事をする習慣をつける
仕事と育児を両立するためには、「すべてを自分でやる」思考を捨て、夫婦や周囲のサポートを活用することが大切です。